1時間で直行できる世捨て人の天国?(期間限定?)
「ねえ、宮古島って知ってる? モルディブみたいらしいよ。しかもスターラックス航空の直行便でたった1時間!」この言葉が、我々の旅の出発点だった。乗り継ぎなし、長距離フライトなしで、夢のような海景色を持つ世捨て人のような小島に着けるだって? まるでゲームで転送ポータルを開いたかのように現実味がない。
そう、現地の島民がフードデリバリーアプリで最寄りのマクドナルドを検索すると、「最寄りのマクドナルドは基隆(台湾北部の港町)です」と表示されるほど、現実味がない近さなのだ。
(親切なリマインド:この記事を書いている時点では、スターラックスの直行便は季節限定のようだ。現在は沖縄経由が必要かもしれない。突撃したい友よ、フライト情報の確認を忘れずに。さもないと、台中に行くだけなのに高雄まで行ってから台中へ戻るような遠回りをすることになるぞ。)

半分は空中ブランコ乗り、もう半分は皿回しの曲芸
航程はどれほど短いのか? 飛行機が「人生を疑う高度」まで上昇したと思ったら、機長が着陸態勢に入るほど短い。半分の私は、この効率の良さに驚愕していた。もう半分の私は、客室乗務員たちがエクストリームスポーツを披露しているのを見ていた。
離陸して間もなく、カートが「ガタゴト」と音を立てて突進してきて、電光石火の早業で食事を配り始めた。いや、食事じゃない。この時間で配れるのはサンドイッチくらいだ。最後の一口を口に押し込んだ瞬間、乗務員が回収に来る。その間、映画でも見ようかと思ったが、オープニングを20分ほど見たところで、ヘッドホンを優しく(しかし断固として)回収された。機長が着陸のアナウンスを始めたからだ。このフライトは、飛行機に乗るというより、高空でのフラッシュモブ飲食サービスショーを体験しているようだった。

下地島空港の「サプライズ」:私の荷物はどこ?
飛行機はこじんまりとした「下地島空港」(SHI)に着陸した。空港はとても小さく、ターンテーブルさえない。乗客全員の荷物は入国ロビーの中央に直接置かれ、まるで巨大な遺失物取扱所のようだ。みんな自分で前に出て引き取りに行くスタイルだ。
荷物の山の前まで行って、ハッとした。あれ? 私の荷物は? 同じ便の台湾人ツアー客はほぼ全員立ち去ったが、私の荷物は空気の中に消えてしまっていた。
「一・体・誰・が・私・の・荷・物・を・間・違・え・た・ん・だ」。。
焦って空港スタッフに捜索を依頼したが、荷物はすべて搬出済みであることしか確認できず、間違えて持ち出した人からの連絡を待つしかないとのこと。同じ便の乗客が取り違えた可能性が高い。とりあえず我々は外をぶらついて、空港からの連絡を待つことにした。
現地カフェでの洗礼:おば様、整理券取ってよ!
身一つで荷物はなく、あるのは疲労だけ。とりあえずカフェで休むことにした。店に入ると、店員が親切に整理券を取って席の案内を待つよう誘導してくれた。すべては秩序立っていた。


しばらくすると、私の荷物を間違えて持っていった疑いのある台湾人ツアー客(の一部)が、大挙して入店してきた。そして私は、「台湾観光客失格行為大賞」にノミネートされるであろう光景を目撃した。あるおば様(一位阿姨)が、入り口の整理券発券機を無視し、おじ様おば様軍団を率いて、空いている席を見つけるや否や座り込んだのだ。まだ片付けられていないテーブルにドカッと座り、「早い者勝ち」の覇気を放つ者さえいた。
店員が慌てて駆け寄り、簡単な英語とボディランゲージで整理券が必要だと説明しようとする。だがおじ様たちは独自の結界の中に生きているようで、理解できない(あるいは理解したくない)様子で、店員に向かって右手の親指を立てて「いいね(グッド)」のポーズをした。もう一人のおば様(另一位阿姨)は傍若無人に鏡を取り出し、化粧直しを始めた。空気が一瞬で凍りついた。
半分の私は、恥ずかしさのあまり足の指が縮こまった。もう半分の私は、心の中で狂ったように叫んでいた。「おば様! おじ様! 空気を読んで! 整理券取ってよ!」 幸いにも、彼らのガイドがタイムリーに現れ、この民間外交の危機を収束させ、みんなを大人しく整理券待ちの列に並ばせてくれた。以上のことから、私の荷物が彼らのところにある確率は99%だと確信した。
我々は急いでガイドに尋ねたが、ガイドは名簿を確認し、自信満々な顔で言った。「うちのツアーにその名前の人はいませんよ!」(???)事態は一瞬にして羅生門(迷宮入り)となった。
しかし、時間は一分一秒と過ぎ、日は沈みかけているのに、音沙汰はない。我々が諦めかけ、砂浜にその「荷物取り違え容疑者」の名前を書き、「海よ、メッセージを届けてくれ」という謎の儀式を始めようとしていた時(そう、海外に行くと人の理性は断線して発狂し始めるのだ)、ついに空港から電話が来た!
真相解明:やはりそのツアー客が間違えていたのだ。だがその彼がホテルに戻って気づいた時には、すでに夕方近くだった。そしてその時、空港も業務終了の準備に入っていた。つまり結論として、私の荷物が戻ってくるのは翌朝になるということだ。まあいい、計画は変化に追いつけない。安逸な人生のハプニングは、やはり海外で起こるものだ。(台湾の地主神(地基主)は海外まで守りに来られないからな)

初対面のミヤコブルー:肉眼のカルマが重すぎて、写真には写らない
空港とカフェでの俗世の洗礼を受けた後、我々はビーチに戻った。あの伝説の「ミヤコブルー (Miyako Blue)」が目に飛び込んできた時、すべての不快感は一瞬で霧散した。
この海をどう形容すればいい? 澎湖(ポンフー)のアップグレード強化版? 底まで透き通っているという言葉では不十分だ。それは蛍光色を帯びた、層の豊かな青緑色だ。半分の私は、必死にスマホを取り出してすべてを撮ろうとした。だがもう半分の私は、すぐに諦めた。言っておくが、肉眼で見る景色は、写真より100倍美しい。カメラではあの透明感を捉えることなど不可能なのだ。周囲の海域に広がるサンゴ礁と真っ白な砂浜が、この奇跡のような色彩を作り出しているそうだ。

島の守り神? シーサーと「まもる君」のギャップ萌え
言葉を失う海以外にも、島には全く異なるスタイルの二種類の守り神がいる。沖縄や金門島と同様、宮古島の至る所でシーサーを見かけ、静かにこの土地を守り、魔除けと招福を行っている。だがシーサー以外に、もっと目を引く「守り神」の集団がいる――20体以上存在する「まもる君 (Mamoru-kun)」人形だ。
警察の制服を着たこの人形たち(全員名前が違うらしい)は、生身の警官の代わりに主要な交差点や事故多発地点に立ち、永遠の微笑み(?)で減速を促している。半分の彼らは、濃紺の制服を着たハンサムな彼氏たち。もう半分の彼女らは、赤い制服を着た可愛いお姉さんたちだ。昼間ドライブ中に彼らを見かけてとても嬉しかった。とてもキュートな地元の特色だし、様々なグッズも売っていて、非常にユニークだ。




だが! 問題はここからだ。
そう、夜のドライブ中……真っ暗な田舎道で……ハイビームを照らすと……
突然、真っ白な笑顔(しかも顔のディテールが妙にリアル)がじっとこちらを見つめて現れる。隣には赤い服のお姉さんが立っているかもしれない……その瞬間のホラー度は言うまでもないだろう。ここに厳重に呼びかける。夜間運転の際は必ず意識をはっきり保つこと。まもる君に驚いてハンドル操作を誤らないように。

島の印象:ハイスペック版離島の風情と、致命的なまでののんびり感
さきほどのハプニングを除けば、宮古島全体の印象は、澎湖や小琉球を全面的にアップグレードしたような感じだ。
ここには喧騒に満ちた商業的な雰囲気はあまりなく、思わず足を止めたくなるようなのんびり感がある。車を走らせれば、窓の外には見渡す限りのサトウキビ畑と青い海岸が広がり、時間はここではスローダウンしているかのようだ。なぜここが「東洋のモルディブ」と呼ばれるのか、突然理解できるだろう(モルディブには行ったことないけどね。知ってるのはマルチーズ(犬)くらいだ)。だがこの隔絶されたリゾートの雰囲気は、確かに致命的(最高)だ。




海を見るだけじゃない:橋、砂浜、そして舌の上で味わう宮古
「ミヤコブルー」が主役だが、島の風景は海だけではない。宮古島、伊良部島、下地島、池間島、来間島を結ぶ数々の橋(特に伊良部大橋)は、それ自体が絶景スポットだ。車で渡ると、両側に広がる青緑の海が、海上に浮いているような幻想的な感覚を与えてくれる。
もちろん砂浜も見逃せない。日本一美しいと称される「与那覇前浜ビーチ」の7キロに及ぶ白い砂は、踏みしめると小麦粉のように柔らかい。「砂山ビーチ」の天然の海蝕アーチは、インスタ映えの定番スポットだ。シュノーケリングなら、「吉野海岸」と「新城海岸」に豊かなサンゴ礁と熱帯魚がいて、海況も穏やかなので、親子連れや初心者に最適だ。
遊び疲れたら、当然ご当地グルメでエネルギー補給だ。「宮古そば」のスープはあっさり、麺はモチモチ。サシの細かい「宮古牛」は焼肉でもハンバーグでも最高に美味い。最後は「雪塩ソフトクリーム」で、あの甘じょっぱい味で完璧に締めくくる……食べたような口ぶりだが、実際に我々が買ったのは別のソフトクリームだ。






夏の夜の儀式感、玉に瑕(きず)はあるが天国のブルー
宮古島の夜には、星以外に娯楽がないようだ。そんな時、少し酒を買って、ドラマ『ビーチボーイズ』的なロマンチックを気取るのも悪くない。そこで我々はスーパーで酒と手持ち花火(線香花火)を買い、海辺に行って火をつけた(店員にどこでやっていいか確認済みだ)。
暗闇の中で小さく弾ける火花を見ていると、確かに雰囲気がある。だが、半分の私はドラマの世界に浸りつつ、もう半分の私は淡い空虚感を感じていた――なぜなら、日本の手持ち花火はあまりに「華奢」だからだ! 台湾のあの太くて逞しく(粗勇)、長時間燃え続け、巨大で8パックの腹筋がありそうな花火とは違い、10秒ほど燃えたかと思うと、火種がパッと……落ちた。いや、燃え尽きたんじゃない、頭が落ちたんだ(動画参照)。うん、さすが日本の「侘び寂び」の美学だ。
それで、この宮古島の旅に価値はあったのか?
間違いなく価値がある。半分のそれは、心を洗い流すに十分な天国級の海景であり、あの「ミヤコブルー」は本当に言葉を失わせる。もう半分のそれは、凡人の旅行にはつきものの試練かもしれない。神隠しにあった荷物や、夜のまもる君に驚いて心臓が止まりかけるような。
だが人生と同じで、晴れの日もあれば雨の日もあり、驚きもあればハプニングもある。これらの不完全なエピソードこそが、あの天国のような青さをよりリアルで忘れがたいものにしているのだ。もし完全に空っぽになり、海に優しく抱きしめられる場所を探しているなら、宮古島は絶対に期待を裏切らない。


宮古島旅行のカンニングペーパー
ベストシーズン: 4月から11月が悪くない。春夏は海水が最も澄んでいて水遊びに最適。秋冬は気温が快適で観光客が少なめ。
交通手段: レンタカーでの自走を強く推奨! 島は大きくなく、道路状況も良く、自由度が最も高い。チャーター車や現地ツアーも選択肢だが、バスは本当に不便だ。
やるべきこと: 肉眼で「ミヤコブルー」を目撃する、車で海を渡る橋を走る、白い砂浜でダラダラする、現地マリンアクティビティに参加する、宮古そばと宮古牛を食べる、雪塩ソフトを味わう、夜はまもる君に気をつける。


『日本・宮古島』旅行情報
場所: 日本沖縄県宮古列島
主要空港: 下地島空港 (SHI) / 宮古空港 (MMY)
交通手段: レンタカー(自走)推奨
フライト情報: 各航空会社の最新情報を要確認(直行便は季節限定の可能性あり)
必見スポット: 伊良部大橋、与那覇前浜ビーチ、砂山ビーチ、通り池、東平安名崎、まもる君(?)など